全剣連参与・20WKC実行委員
長尾 進
来年5月に東京・日本武道館で開催予定の第20回世界剣道選手権大会(20WKC)のコンセプトは「未来への継承」、スローガンは「受け継ぎ、前へ。」です。そこで今回は、第1回世界剣道選手権大会(1WKC)開催の経緯と、国際剣道連盟(FIK。当時はIKF)の設立およびその目的を振り返ってみたいと思います。
昭和42年(1967)10月4日に13の国・地域が参加しての国際親善剣道大会が日本武道館で開催されました。その翌日の会議に9か国の代表が出席し今後の問題が話し合われた中で、時期尚早とする意見はあったものの最終的には満場一致で国際剣道連盟の結成と世界剣道大会を日本で開催することが決議されました(『全剣連三十年史』)。
多くの準備を経て、昭和45年(1970)4月4日、東京において17か国・地域が参加してのIKF設立総会が開催され、規約等が制定されました。翌5日には日本武道館で1WKC開会式、親善試合、居合・古流等演武ののち、11チームが参加しての団体選手権試合が行われました。その後、明治村で親善試合、大阪万博会場における外国剣士のデモンストレーションを経て、4月10日大阪市立中央体育館において個人選手権試合が行われました。この第1回大会(東京での親善試合、居合・古流等演武、団体選手権試合等)については、滝澤建治範士(神奈川)より全剣連にご寄贈いただいた映像(無音)を全剣連で編集しYouTubeに公開していますので、この機会にぜひご覧ください。
FIKの「規約」第6条(目的)には、「剣道の国際的普及振興をはかり、あわせて剣道を通じ加盟団体相互の信頼と友情を培うことをもって目的とする。」とあります。また第7条(事業)では、「国際剣連は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。」とあり、いくつかの事業の一つに「世界剣道選手権大会の開催」が掲げられています。第1回(東京・大阪)、第4回(札幌)、第10回(京都)、第16回(東京)に続いて日本では5回目の開催となり、これまでで最大の65前後の国・地域の参加が見込まれています。剣道発祥国として、これまでの大会にも増して、FIK規約の目的にある「国際的普及振興」と「相互の信頼と友情を培う」ことに貢献しうる大会にしたいと念願しています。
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